- MIT CREATIVE
- 2021.02.14
編曲工程のご紹介~カバー楽曲『魂のルフラン』
MIT CREATIVEでは楽曲制作やBGM制作、選曲、効果音制作まで音に関わる業務を幅広く行っております。今回はMIT Artistsに所属する秋田知里さんの3rd Album「C」に収録されるカバー楽曲『魂のルフラン』の編曲(アレンジ)を担当いたしましたので、この曲に関する編曲工程を簡潔にご紹介させていただきます。
カバー楽曲の編曲(アレンジ)
1.プロジェクトの準備
以前のブログでご紹介させていただいたようにジャンルに応じたプロジェクト(セッション)のテンプレートを予め作っておくとある程度手間が省けます。今回はバンドサウンドを主体とした編曲をするのでギターやドラム、ベースのトラックが立ち上がったテンプレートを開いて作業しました。
関連リンク:楽曲・BGM制作時の作業効率化テクニック~ジャンル別のセッションテンプレートを活用
2.原曲のメロディ、コードの打ち込み
今回はカバー楽曲ですので、原曲のメロディとコードを打ち込んでいきます。私の使用しているDAW(Digital Audio Workstation)「Cubase」についているコードトラック機能は見やすいので重宝しています。和音も鳴らせるので便利ですが、ボイシングの調整まではせず基本的に見て確認する用のメモとして使っています。
3.編曲
今回はバンドサウンド且つ全体的に迫力のある編曲を目指していたため、ハイゲインなギターサウンドにシンセサイザー、ストリングス、ブラスなどを織り交ぜて厚みを出しています。そしてイントロとサビにドーンとくるようなインパクトを置きたかったので、ギャップを出すために頭サビ、Aメロ、Bメロなどは先に完成させた上で最後にイントロとサビを編曲しました。また原曲をイメージしたAメロのオーケストラルヒットや間奏のクワイア、ギターソロなどを取り入れて雰囲気を失わないよう工夫を施しています。
4.レコーディングに向けたパラデータの書き出し
カラオケ音源が完成したらスタジオでボーカルのレコーディングを行うためパラデータの書き出しを行います。編曲の段階である程度はボリュームのバランスを自分でとっているのですが、レコーディングエンジニアにレコーディングからトラックダウン(ミキシング)、マスタリングまでしていただくため、各トラックのボリュームを元に戻し、インサートしていたエフェクトも外してトラックごとに書き出します。この時、ある程度トラックをまとめる作業はエンジニアが見やすいようにトラックネームの整理などを行っているため、意外と時間がかかる作業です。
制作したパラデータはレコーディングエンジニアにお渡しした後、MIT STUDIOにてレコーディングからトラックダウン(ミキシング)、マスタリングまで行いました。今回編曲を担当させていただいた『魂のルフラン』は秋田知里さんの3rd Album「C」に収録されています。CDの詳しい情報は公式ホームページをご覧ください。
関連リンク:秋田知里公式ホームページ
エムアイティギャザリングでは作編曲、レコーディング、トラックダウン(ミキシング)、プレスなどをまとめて行うことができます。オリジナルの楽曲や編曲、ジングル、選曲、効果音などでお困りの方は、お気軽にお問い合せください。
著者:針生将宏(サウンドクリエイター)