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- 2020.09.07
音屋吉右衛門(世良公則×野村義男)~コロナ禍での公演をレポート
2020年8月16日、音屋吉右衛門(世良公則×野村義男)「さぁ~どこからでもかかってきなさい」の公演開催の為、大阪「なんばHatch」に行って来ました(もともとは、3月20日に行う予定だった公演の延期公演)。
コロナ禍の時期で、色々思う事あり、行って良いのか悪いのか意見が様々ある中でしたが、出来る限りの感染対策を施し、今年初となる大阪へ。
さぁ~どこからでもかかってきなさい@なんばHatch
会場の感染症対策は万全で、入館時に名前・住所・電話番号の記入、体温チェック、手先消毒、QRコードによる大阪府の追跡システムへの登録、厚生労働省の接触確認アプリ「COCOA」のダウンロード、など様々にチェック。(もちろん例外なく出演者の2人も同じく)
公演概要は通常の収容人数の50%にあたる350枚のチケット販売、それと会場へ来られないファンの為には、音屋吉右衛門として初の有料生配信をする事で対応。遠方にお住まいのファンや、長引く感染対策の実施等によりコンサートへの参加を不安に思われるファンなど、今回はご家庭にいながらでもコンサートに参加出来るようにしました。
いつもと違うスタイルでの開催…いつもと違う大阪の街の様子
心斎橋から難波の中間にある大阪「なんばHatch」、日曜日ともなれば旅行客、若者で賑わう人気のエリアですが、いつもより人通りも少なく感じ、少々寂しく感じました。我々出演者、スタッフも新幹線とホテルと会場の往復のみ。大阪をあまり味わう事なく、何が正解か手探りの公演がスタート。
会場の雰囲気は、限られた数の客席で、声出し、スタディングNGで少し違和感でしたが、そこは延期後の開催、たとえ無言でも待ちに待ったファンの熱い思いはいつも通り。
2人もその熱い思い、視線を感じてかステージ上はいつも以上のテンションで答えていました。そして何より演奏が、歌がファンの前で披露出来る喜びと楽しさで溢れていて、最高のパフォーマンスでした。
そのパフォーマンスは配信でも十分に伝わっていたら良いなと思いながら、これらすべて新しい試みで行われたLIVE&配信は終了。いつもならここで終了。
本当の終演~8月31日
でも、コロナ禍では、無事に終了した!本当にやって良かった!と喜べるのは2週間後の8月31日。会場に来てくれたファン、スタッフ、出演者に感染の症状が出なかったと運営スタッフからの連絡があり、ようやく「お疲れ様でした」と安堵。ここまででひとつの公演。音屋吉右衛門のLIVE「さぁ~どこからでもかかってきなさい」が本当に終了した瞬間。
エンターテインメントをどうやるか、どう続けていくか暫くは手探り。アーティストを支えるスタッフは、やっぱり生のライブは最高に楽しい!このエンタメの力を信じて新しいスタイルとなるものを考えて行くしかないなと感じました。
もしかしたらこの先の新型コロナ終息後も、これらの試みのいくつかが当たり前になるのかも?「2020年以降ね」といつか振り返る。そんな日が来ますように。
著者:小野知久(MIT Artists 制作部)