- STUDIO
- 2025.01.15
音楽エンジニアの業務内容のご紹介~事前準備からレコーディング終了に至るまで
明けましておめでとうございます。年末年始の賑やかな雰囲気も過ぎ去り、いつもの日常が戻ってまいりました。2024年は様々な案件に就かせていただき、新しいことに沢山チャレンジして、貴重な経験が積めた1年だったと思います!
MIT STUDIOとしては、東新宿にスタジオ移転も決まり、更なる激動の1年になるかと思われますが、変わらずお客様により良い音と、サービスを提供し続けられるよう、日々邁進して参りますので、2025年も宜しくお願いいたします!本日は、そんな「音楽エンジニアの業務内容」をご紹介いたします。
前日準備~セッティングの確認
冒頭で1日の業務スケジュールと紹介したばかりですが、音楽レコーディングの現場では、出向で外部のエンジニアさんが来られることが多いため、前日までにセッティングを確認するところから始まります。回線の流れや使用機材の確認を行い、他スタジオとキープ機材が被っていた場合には、代用の機材をお聞きするなど、エンジニアさんのご要望に最大限応えられるよう務めています。
また録音用のデータを、事前に送っていただけることもあるので、そういった時にはセッションの準備や譜面・歌詞の印刷なども行います。
当日準備~清掃後にブースやコントロールルームの準備
スタジオを開けて機材の電源をつけたら、まず掃除をするところから始まります。日々たくさんのお客様に利用していただいているので、いつどんな時でも綺麗な状態で迎えられるよう毎日かかさず掃除を行なっています。
掃除を一通り行った後は、事前にお聞きしたセッティングを基に、ブースやコントロールルームの準備を行います。マイクケーブルをブースのポケットに繋いで、卓のパッチを行い、セッションの準備を済ませたら、指定のトラックに音が来ているかチェックします。
マイクチェックの主な内容
- 回線のルーティングが合っていて音が来ているか
- 卓のモジュールからガリが出ていないか
- 外部HAやインサート機材が正常に機能しているか
上記の項目の確認を行います。これらを済ませておくことで、アーティストさんが楽器のセッティングをして、エンジニアさんがマイキングを終えられた後、直ぐに録り始められるので、スムーズに現場を進めることが出来ます。その他にもCueBoxへの単独送りの確認や、譜面台に鉛筆が置かれているかなど、細かな準備も行なっています!
録音開始~ディレクターの進行に沿ってPro Toolsをオペレーション
現場が始まったら基本的にディレクターさんの進行に沿って、Pro Toolsのオペレーションをしていくことになりますが、進め方も各人各様なので、その都度柔軟に対応できるよう心がけています。
MIT STUDIOでは、案件後にセッティングリストの作成をしており、どのスタッフがどの案件に就いても、同じクオリティのサービスを提供できるよう、引き継ぎの工夫も行なっておりますので、いつでも安心してご利用ください!
録音終了~データの整理・納品後にバラシ作業
レコーディング作業終了後に、データの整理・納品を済ませて、お客様がスタジオを出られた後は現場のバラシ作業を行います。次の日の案件に支障が出ないよう、ブース内のマイクやスタンド、コントロールルーム内のパッチ盤や卓の設定など、全てデフォルトの形に戻っているか確認します。極力漏れがないよう心がけていますが、次の日に朝イチでスタジオに入るスタッフが、二重チェックして対策しています。
いかがだったでしょうか。本日は音楽エンジニアの1日の業務スケジュールを、ご紹介させていただきました。本記事だけでは伝えきれていない部分も多々ありますが、この記事を通じて少しでもこの音楽エンジニアに興味を持っていただけたら嬉しいです。最後までご覧いただきありがとうございました。是非、MIT STUDIOまで、ご連絡・お問合せ、お待ちしております。
著者 : 粕川鈴(音楽エンジニア)